2008年04月03日

「タタ」にみる預託証券ってなあに?

このブログでは3度目の登場になるインドのタタモータース
すでに新聞、ニュースなどで報道されていますが、今年の夏を目標に東京証券取引所に預託証券の形式で上場することになりそうです。

預託証券・・・。
またむずかしい言葉ですね。
今回はちと骨がおれますが、いつものようになるべくわかりやすくいってみましょうか!

例えばインドに本社のあるタタの株を買おうとすると、日本にいながらインドの証券取引所でタタの株を買うことは出来ません。
現在インドでは外国人の個人投資が認められていないからです。
しかし、もしタタが預託証券を使って東京証券取引所に上場すれば、わたしたちは日本にいながら、円建てで、タタの株を買うのと「同じこと」ができます。

この「同じこと」というのは・・・。
少々乱暴な言い方ですが、タタが信託銀行などに自社の株を預け、預かった信託銀行などはその株の代わりの証券を東証に上場させるということです。

つまり海外企業の株券に代わって発行される証券が預託証券ということになります。
名前は株ではないけれど、ふつうに上場されて取引ができるのでほとんど株といっしょだと思っていいと思います。

なんでこんなメンドーなことをするかっていうと・・・。
インドなど新興国と呼ばれる国々では成長段階のためか、規制により海外の取引所に直接上場できなかったりします。
なので誰かに預けて、預かった人が代わりのものを売買してもらうよう手配する、という遠回りなことをするわけです。

企業側とすればグローバルなマーケットで資金の調達ができるというメリットがあります。
現に報道によれば、タタは以前お話した「ランドローバー」や「ジャガー」の買収のため資金を、なるべく多く集めたい狙いがあるようです。

一方投資側とすれば海外の成長企業に対して投資する機会が増える、というメリットがあります。
こういった預託証券の形式で上場される会社は、例えばアメリカで預託証券を発行しようとすればアメリカの会計基準などをクリアする必要があるわけです。
いいかえれば各国代表選手のような企業でなければ、この形で上場してくるのはむずかしいでしょう。

インドや中国の企業にはアメリカの預託証券(ADRといいます)を発行してNYの証券取引所に上場しているところもあります。

日本の預託証券市場もこれを機会に活性化されるといいですね!

そうそう。
「待ちきれない」と気の早い方は、日本の一部ネット証券がADRを取り扱っています。
為替の動きに注意を払う必要はありますが(ADRはドル建てで買うことになりますので)ご自分が損をしても許せる範囲でなら、購入を考えてみるのも面白いかもしれませんね。
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fpmako at 22:10│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!資産運用 

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